選挙が終わってテレビでは
「自民党=デフレ脱却、憲法改正」
っていうふうになっている。

テレビのコメンテーターはこの選挙の原因を
「国民が原発を争点にすることをやめて
目の前の経済のことを国民が選んだ結果でしょう」
みたいに言い出した。

そうくるとは思ってましたが
騙されてはいけませんよ。

「争点」をぼかしたのは政治家とマスコミ(テレビと新聞)の方なのですね。

最初は「原発」「TPP」「消費税増税」
が争点だった。

大事な争点である「原発」に関しては
最初は

自民=原発再稼働
未来=10年で完璧ストップ
社民=今すぐストップ
などわかりやすかったが

自民=方向は脱原発だが現実をふまえながらやる

というふうに変わったので
未来や社民が「方策がなく夢だけを語っているのでは?」
を思われるようになってしまった。
脱原発の方向が同じなのであれば現実的にやってくれる方が
いいよな~なんて思った人もいたかもしれない。
だけどずーっと原発推進、原発利権の中にいたのが自民党だってことは
どこかに吹っ飛んでしまったのかもしれない。

TPPに関しても賛成、反対というわかりやすい感じではなく
「◎◎という条件なら賛成」とか「話をよく聞いて考えてみる」
など国民が選びにくいような感じに変わっていったのである。

だから「争点」にならなかったのである。

☆そして北朝鮮のロケット騒ぎの後くらいから
「国防軍」「憲法改正」に話題が移った。
これはヤ◎ザが「おらー」ってドスをきかせるのにちょっと似た効果があるんじゃないのって思う。

☆全紙朝刊一面に「自民党単独過半数」なんて記事が出た。
あれを見て「自民党はもう大丈夫だから国民は他の政党に入れるのでは?」
とテレビでは言っていたが実際はちがう。

「もう決まりだから選挙に行くのやめよう」
と約40,000,000人(4千万人)を棄権させる原因となったであろうことには
テレビでも全く触れていない。

☆テレビのCMにたーくさん出ていたのは
自民と民主ばっかり。みんなのCM見たのは1回だけ。

自民と民主ばかり出て来ると

民主=「うそつき」
自民=「できることを公約します」

という単純な構図だけが浮き彫りになる。

小選挙区は地域によっては「選択の余地がない」
という状況になっており
自民か民主かどちらか?を
迫られる場合も多かったと思うが
その場合、浮動票はやはり自民に入ったのだろうと思う。

第3局は見事に「票が割れて」しまった。
これは野田氏の「とつぜん解散」が原因。
第3局をひとつにまとめる時間を第3極に与えなかった。
野田氏は自民を勝たせるために「とつぜん解散」をしたのではないかと
思うほど。

第3極はどこにいれようか?で票が割れたこと、
「民主はうそつき」で自民に流れた浮動票と
自民の組織票で小選挙区は自民が圧勝したのだ。

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結論

国民は、とってもわかりやすいイエスかノーくらいの
ことでしか判断できないくらいの頭の悪さ(思考停止状態)になっている。

で、これは実は頭が悪いのではなく、
仕事や子育てや介護などで政治のことをゆっくり考える時間や余裕がない
という生活状況に追い込まれている。

やっとホッとする時間に見るテレビや新聞に
政治家やマスコミは「誘導する仕掛け」を作る。

新聞で「世論調査自民圧勝」と出し「選挙に行っても仕方ないやん」と思わせる。そして選挙に行かないのは国民の責任、って言う。
単細胞状態で誘導されただけなのに「選んだのは国民です」とニュースで言われる。


さて、これからどうすればいいか。

次回まとめ。