大金持ちにならなくてもいい。
仕事にやりがいを持って、
なんとか食っていければいい。

...と言う人はよくいますね。

食って行くのは
仕事を選ばなければ
今の日本だと仕事はたくさんある。

だが、
「やりがい」のある仕事をする、
そういう仕事を見つけること、自分から探しに行くことは
意外に難しい。

人って
ふつーーーーうにしてると
自分の周りの環境に染まるものだ。


僕の家は父親がサラリーマン。
毎朝ポマードで髪の毛をオールバックにして
背広で出かけていく。
母親は家で内職をしていた。
「食べて行くのに精一杯」だったようで
文化的、芸術的な要素がうちの家庭には何一つなかった。
宇治の中之島公園とか、桃山城キャッスルランドとか
枚方パークなどには父親によく連れて行ってもらった。
映画は一度だけ家族で「キングコング」に連れて行ってもらったことがあるくらい。

家族旅行も小学校1年生のときに一度だけ1泊2日で城崎温泉に行っただけで
次に家族旅行をしたのは父親の還暦祝いのとき(もちろん僕たち息子達のお金で)
家は貧乏故にいつもお金のことで揉めていて
両親の仲は悪くケンカが絶えない。
僕はと言えば小学生の頃はいじめられっ子で
クラスの気の強い女子にも泣かされていたくらい気が弱かった(笑)
話すのが得意じゃなく、思ってることがちゃんと言えなかったし
されて嫌なことを「やめろよ」って言えなかった、
つまり意思表示が下手だったのが
いじめられた原因だったと思う。

小学生の頃、近所の野球チームに入っていて
そこではいじめられることはなかったが
なぜか先輩たちはみんな「バカ」だった。
勉強をする文化がない土地?だったのだろうか、
当時の京都市は公立高校普通科のレベルは
中学の成績で平均3.5(5段階)以上はないと合格できないくらいで
近所の先輩で公立高校に入れるだけの頭のいい先輩が
ひとりもいなかった。
みんな公立高校よりレベルの低い私立高校に行ってたのだ。

僕も小学校の時は全く勉強ができずないバカで、3段階で「ふつう」が半分、「がんばろう」が半分くらい。
そして同じようなバカな先輩たちに囲まれていると
「ああ、俺も公立高校は無理に決まってる。でも
私立に行く金がないから、中学出たら働くしかないか~」と
小学生の頃は本気でそう思っていた。
あの人もまたあそこのバカ高校行ったよ、とか
そういう噂話しか近所にはなかった。

まさに灰色の世界。
出口のないトンネル。

今から思うと
家とか地域全体の感覚が「受け身」だったのだ。
自ら何かを仕掛けたり、自ら何かを探しに行ったり
自分を成長させると何でもできるよ、とか、可能性は無限だよ、なんてことを
言ってくれる大人は近所の人も、野球の監督コーチ、小学校の先生を含めて皆無だったと言っていい。

そんな状態から
どうやって抜け出したかと言うと
前に日記で書いたとおり。
http://ameblo.jp/tea-tour/entry-11943548038.html

ホント、偶然だったんだが(偶然はもちろん必然)
バカの俺に英語の家庭教師を親が無理矢理つけたのが
全ての始まりだった。

家庭教師の先生に言われるがまま、
無茶な量の宿題をクソ真面目な性格の俺はがむしゃらにやることで
いきなり定期テストで取った事のない90点台(それも99点)。
英語の成績がとった事のない「5」(5段階評価)になった。
数学は苦手(左脳的才能がない)なのでやってもダメだったと思うが
英語はたぶん才能があったのだと思う。
やれば、スーッとできることってやはり才能があることになるんだよね。

いづれにしても
先生や友達の、俺を見る目が変わったことで
今までつけたことのない

「自信」

というものがついた。

単純なもので、
ひとつ何か自信が持てると
その自信があっという間に他のことにも波及していく。
全く自信がなかった人間が
自信のある人間に変わってしまうのだ。

このおかげで
僕は僕の近い年齢の子供の中で、地域でただひとり公立高校に合格できたし
浪人はしたけど地方の国立大学に入り
学生寮に入れたことで
家と地域から抜け出すことができた。

学生寮はそれはそれは
すごい修羅場で
耐えられなくなった仲間がどんどん寮を去って行く中、
最後(卒業)まで寮に残った数人になったことで
これまたすごい自信がついた。
その様子は別のブログに書いています。
http://threel.exblog.jp/



今、やりがいのある仕事を
求めているけど
なかなか行動できない人も
たくさんいると思う。

偶然でも何でもいいんだけど
やはり
【才能が少しでも生かせることをガムシャラにやってみて結果を出す】
というプロセスで

「自信」

をつけることが一番の近道だと思う。

よく

「自信を持て」

なんて言うけど
言われたって無理。

できなかったことを
努力してやってみて
できたときだけ
「自信」ってつくものなのだ。

誰も自分の代わりにやってくれない。
いつかそれを自分でやるのだ。
そして「自分」の人生を変えていくのだ。

ガンバレ!

必ず道は開ける!


出典:日本才能学研究所(UD16)