東京に来てからの師匠の一人のMさんに会うと
しょっちゅう「棚上げすることが大事」だと言われる。

先日の銀座事務所のイベントでもお会いして
その話になったのだが
いつもどういう感覚なのかが腑に落ちず
「どういうことかいな?」
とそのときも思っていた。

しかし
今朝その感覚が完璧にわかってしまった。

「自分のよさ」とか「自分の強み」とか
「自分がずっとやってきたことの重み」というのが
腑に落ちてわかるのだ。

これは何かひとつのことを
ずっとやってきた人がするとよく機能する方法だと思う。

僕がどうして腑に落とせたかというと
「一度、教育を棚上げしよう」と思ったのだ。

僕は大学を出てから中学校の教員を8年
今も英語をプライベートで教えているし
才能学というのはまさに「潜在能力を引き出す(=educationの語源)」と
いうことなので「教育の最たるもの」なのだ。
つまりもう20年以上関わってきたテーマなのだ。

それを一度、止めてみる。

これが「棚上げする」ということだ。

要は、もう教育界には手を出さない。
と決めてみる訳だ。

すると、他の世界が浮き出て見えてくる。
たとえば今やろうとしているビジネスのパートナーは
ビジネス畑でそれこを30年くらいやってきてる訳だ。

すごいよな、って思える訳だ。
で、同時に、俺は絶対真似できないよな。
って思うのだ。

それとほぼ同時に
俺も教育業を20年以上やってきてるんだから
それも実はすごいことなんだよな。
と思えてしまうのだ。

どうしても教育界にいると
同じ教育界の中ですばらしい先生もいたり、どうしょうもない先生もいたり、
と井の中の蛙状態でのモノの見方になってしまう。

しかし「棚上げ」をすると
一気に視野が広がる。
広い世界の中のひとつである教育界なんだ
という見方ができるようになる。

すると、
この長いようで短い人生、
やはり自分が一生懸命かかわってきた
教育業界で頑張るしかない、
と気持ちを新たにできる、
という効果が
「棚上げ」にはある
と思えるのである。

このあたりが
今朝キョーレツに感じたこと。
忘備録を兼ねてブログにアップしておきたい。

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51日目その2