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今日は父の日ですね。

父親が亡くなって
もう数年になる。

僕が生まれた実家（京都市伏見区）に
両親は暮らしていたが
父親が亡くなって
母親はもうそこに住みたくない
ということになり
伏見を出て山科の
小さなアパートへ引っ越した。

父親が亡くなってから１年くらいは
毎晩電話していた。
母親人生史上初の「一人暮らし」はこたえたみたい。

なんでもいいから
なんか話し相手が欲しいって
いつも言ってましたね。

「ちょっと、新聞とって」
みたいなたわいない会話でもなくなってしまうと
いかにありがたいものだったかが
身にしみてわかったようだ。

でも年をとって
住む場所を変えるって
他に何が大変かというと
近所の知り合いや友達が一気にいなくなる
ということだ。

以前ならちょっと家から出れば
知り合いに出会って
すぐに井戸端会議になるけど
そういうのもない。

ホント大変だったみたい。

それに拍車をかけるように
母親は
「どうせボケるしその時に息子たちに迷惑かけたくないし
今から施設を探して入る！」
と言い出した。

決してボケた訳ではない。

すると
早速探してきて
自分で見学に行って
手続きを開始して
僕も一度見に行って
結局2年前に施設に入ってしまった。
場所はまた伏見区に戻ってきた。

まあまあ広い畳の個室。
風呂と食事は共同の他は
普通の家と変わらない。
お客さん呼んできてもいいし
誰が泊まってもいいし
外出も外泊も自由。

僕や弟は学生時代に寮生活していたけど
母親にとっては人生初の寮生活。

それで元気にやってたのだが
少し前に腰を痛めてしまった。
今までずっと畳に布団を敷いて寝ていたのだが
布団の出しおろしが
将来キツくなる可能性があるので
ベッドを買いたい、
と連絡があって
「いいの買いなさいよ」って言ったんだけど
「どうせすぐ死ぬんやから安いのでええねん」
とニトリで安いベッドを買ったみたい。

母親にとっては人生初ベッド。

ところが今度は
柔らかいベッドのマットレスが合わずに
首が痛くなってきたと連絡がある。

色々考えて
マットレスを廃棄して
その代わりに「畳」にすればどう？
と提案。

ネットで探したらあるんですね、
畳のオーダーメイドのネットショップが。

ベッドのサイズを慎重に聞いて
畳屋に連絡。

初めてLINEで問い合わせしてみたけど
なんかメールよりスムーズな感じがしました。

１cm単位で畳の大きさを調整してくれるところで
オーダー完了、次の木曜日に
畳が母親の施設に届く予定。

気に入ってくれるといいなー。

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