甲子園は今日決勝。
今年はいい試合が多かったような気がする。
僕がテレビで見た試合の中で一番しびれたのは
関東第一の準決勝9回表同点の場面でのオコエ選手の2ランホームラン。
その日はヒットがなかったが
球筋を見極めて狙いすましたようなバッティングだった。
スポーツニュースで見る試合。
テレビで1回表から最後まで見る試合。
球場で見る試合。
同じ野球の試合でも随分変わってくる。
松井秀喜の「5打席連続敬遠」
熱闘甲子園では星陵時代の松井秀喜の「5打席連続敬遠」について放送をしていた。あまりにも有名な逸話でこれは永遠に語り継がれるだろうと思う。
関東第一の準決勝9回表のオコエ選手の打順の時も
一塁ベースが空いていたので敬遠してもよかったのだが
沖縄興南は「真っ向勝負」を選択。
意地と意地、力と力、技と技の純粋なぶつかり合いは
見ている者を魅了する。
試合には負けたが、見る者全員に一生残るインパクトを残したのだと思う。
松井秀喜が球児に送った言葉「情熱、愛情、敬意」
松井秀喜は熱闘甲子園の中で甲子園を目指す球児に「ことだま」を送った。
それが「情熱、愛情、敬意」だ。
情熱は「夢中になれる」ということ。
愛情は「好きだ」ということ。
敬意は「野球というスポーツがこの世にあってよかった。そして野球に出会わせてくれてありがとう。」という意味だ。
好きで、夢中になれることがあれば
自ずと感謝の念が生まれてくる。
好きな人がいて、その人に夢中になれて相思相愛になれたならば
「その人が生まれてきて、僕に出会ってくれてありがとう!」
という気持ちになるのと同じだ。
そういうものに出会っている人だけにわかることは
それはまるで奇跡のように思えるよね。
感謝して、敬意を持って生きていきたい。
そのためには自分が好きで夢中になれることを
この世の中で見出すことが条件なのだ。
松井秀喜がヤンキースに移籍した年の春、
僕は「レンタカーで全米一周ツアー」というのを自分で企画して
お客さん5名と共にアメリカをレンタカーで周っていた。
ちょうどフロリダのタンパに入った頃
ヤンキースのオープン戦をやっていたので見に行ったのだ。
残念ながら当日チケットは売り切れで手に入らなかったが
球場の外から球場の中が見える一角が一塁側にあって
そこから1時間ほど試合を見ていた。
松井選手がバッターボックスに入ったときは
お客さんたちと一緒に「松井がんばれ〜!」と大声で叫んだのを
今でも覚えている。

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