人生で一番食えなかったのは
小さな映画会社にいた時だ。
(*自営業時代を除いて)

映画会社にいた、と言っても
アルバイト扱いでそこに「いた」ので
一つ何か仕事をして
そのギャランティがいくら、
という世界だった。

忘れもしない祭取材の1日


当時大学生も何人かいて
大学生二人と僕の3人で
ある祭の撮影取材に行ったことがあった。

拘束時間が朝の6時くらいから夜の7時くらいまでだったかな。
ギャランティが一人2000円だった。
大学生のアルバイト価格だったのだと思うが、今考えてもすごい値段だ!

昔ブラジルで友達になった人がN◎Kに入って
ある番組のADをしていたが
よく「経験という名の搾取」って
言ってたので、ある程度予測ついていたが。。

この映画会社時代にハッキリしたことは
「社長のさじ加減ひとつでギャランティを決められるのは嫌だ」
ということだった。
「この仕事3000円、いや..2000円でやって」
ってやつ。「こういう立場になる環境には絶対身を置かない」ってこの時、心に誓った。

魂の熱さ

この撮影の仕事が終わって3人で居酒屋に行ったんだが
その2000円のうち1000円だけ使おう、
ということで生ビール一杯と一人一品頼んで
3〜4時間チビチビやりながら「熱い映画談義」
をしたのを覚えている。

なぜ僕が映画会社に入ったのかと聞かれたら
当時はぼんやりと舞台作りを目指していたのだが
日本でやるならやっぱり東京でしょう!ということで
とにかく何かエンターテイメント系の仕事で東京に行きたかった、
というのが理由だった。

そういう意味で映画会社に入ったことは成功だったし
いろんな経験は今に100%役立っているが、
「熱い映画談義」をしている時感じたのは
将来自分で映画を撮りたいと思ってその映画会社で修行している
大学生たちは
「本当に映画が好きなんだ」
ということだった。
本当に熱かった。映画の話が尽きないんだから。

僕の映画に対する想いは圧倒的に彼らには負けていたし
同時に僕は映画作りを目指すのではなく
僕の魂の仕事である舞台創りを目指すべきだ
と強烈に思った。

社長のさじ加減ひとつでギャランディを決められるのは
本当に嫌だったという話をしたが、
それが「自分の本当の夢」にダイレクトに繋がっているのであれば
そんなことはあまり気にならないのかもしれない。
やっていること自体に「喜び」
があればある程度貧乏でもやっていけるものなのだ。

あのとき一緒に飲んだ大学生のうちの一人が
最近、本物の「映画監督」になった。
数年ぶりに会って飲んだのだが嬉しかったな〜。

DSC00035
今僕は映像制作の仕事もしている。映画会社で基礎を学んだことが役立っている。
太鼓ライブの撮影、編集はお手の物。



*一番好きなミュージカルは「コーラスライン」。最初はもちろん映画で見た。2008年にニューヨークのブロードウェイで初めてリアル「コーラスライン」を見た時は感動したなあ。
*中学生の頃に見た「フェーム!」これも舞台はニューヨーク。こういうプロのエンターテイナーになる前の時期を描いた作品が僕は好きのか?とこの文を書きながら思ってしまった。
確かに「好きなことを見つけて、それを形にしていくプロセスの中にいる人」にサポートとして関わるのが好き。まさに今やっている才能学の仕事じゃないか、という発見に感謝!




--------------------------------------------------------------------------
才能学メールマガジン(無料)にぜひご登録ください。
生まれ持ってきた才能「三度の飯より好きなこと」を発動させて天職を開発し、張り裂けるよう な喜びを味わいたい方のための情報、ヒント、コツ、そして包み 込むような愛と勇気が満載!コンテンツは今週のイチオシ記事、ブログ記事執筆秘話、何度でも読みたい珠玉の永久保存版記事、 ブログでは言えないぶっちゃけ話、メルマガ登録者だけのキャンペーン情報、他のろけ話、もう大変な話、季節の出来事、世界の動向、それでも腹の立つ話など を不定期でお届け致します。*ブログ右下のメルマガ登録プラグインまたはhttp://www.mag2.com/m/0001648054.htmlから購読申請(無料)できます!

メルマガ登録を完了させるには、登録後送られてくる認証メールを認証する必要があります。登録したけど、認証メールが届かない方は別のアドレスで登録して頂くか、届かないときの設定解説http://help.mag2.com/000335.htmlをご覧ください。